お知らせ

2023-02-20

逆まつ毛について

逆まつ毛について

逆まつ毛とは眼瞼縁が異常に内方へ湾曲したり、まつ毛が眼球に向かって生えることによって、睫毛が角膜に接触して異物感、痛み、流涙、まぶしさ、充血、メヤニ、さらには視力障害をきたす状態を言います。

【原因】
上まぶた 
①睫毛内反症:上眼瞼挙筋腱膜から眼輪筋を通って、まつ毛近傍の皮下組織に伸びている穿通枝が欠損している。そのため、まぶたが内方に入り込むためまつ毛が角膜に接触する。

②瘢痕性内反症:外傷、眼瞼の手術後などで眼瞼が瘢痕拘縮を起こして縮まることが原因で起きる。

③睫毛乱生:まぶたの位置は正常でも、まつ毛の向きや毛根の位置が変化して眼球に向かってまつ毛が生えるため、角膜に接触する。


下まぶた
①睫毛内反症:主に小児や若年者に起きる先天性の内反症のほとんどがこれに当たる。
眼瞼の位置は正常だが皮膚が余っていることが主な原因。
その他、まぶたを支えている下眼瞼牽引筋群の前層が緩んでいることも原因とされている。

②眼瞼内反症:主に加齢にともなう変化で、まぶたを支えている下眼瞼牽引筋群や内眼角靭帯、外眼角靭帯が緩んだり、皮膚がたるんだりすることが原因で起きる。

③睫毛乱生:上まぶたの睫毛乱生と同じで、まつ毛の生え際が変化して角膜に接触する状態。

Copyright 2020 医療法人ほしの眼科 All Rights Reserved.